前回は、北海道の受験文化について書きました。
私は、受験を特別なものにするのではなく、子供に合った教育環境を考えるための選択肢として受験を捉えてほしいと思っています。
では、なぜ私がそう考えるようになったのでしょうか。
今回は、その理由についてお話ししたいと思います。
私はこれまで、
北海道教育大学附属札幌小学校と田中学園立命館慶祥小学校という、北海道で小学校受験を実施している2校の教育現場に携わり、それぞれで教務主任を務めてきました。
また、公立小・中学校の現場や北海道教育委員会での経験もあります。
こうした経歴をお話しすると、
「受験に詳しい先生なんですね」
と言われることがあります。
もちろん、それは間違いではありません。
でも、私が受験について語りたい理由は、受験問題に詳しいからではないのです。
学校には、それぞれの理念があります。
大切にしている価値観があります。
そして、求める子供像があります。
附属小学校にも。
田中学園にも。
それぞれに魅力があり、それぞれに目指す教育の姿があります。
だから私は、
「どちらの学校がよいか」
という考え方にあまり意味を感じていません。
大切なのは、
「どの学校が、その子に合っているか」
だからです。
実際、学校でたくさんの子供たちを見てきました。
同じ教育を受けても、伸び方は一人ひとり違います。
ある環境では輝く子供も、別の環境では力を発揮しづらいことがあります。
逆に、
「この子には合うだろうな」
と思った環境で、大きく成長していく姿も見てきました。
学校選びは、偏差値や評判だけでは決められない。
私はそう考えています。
だからこそ、受験指導においても、
合格することだけを目標にはしたくありません。
まずは学校を知ること。
その学校が大切にしていることを知ること。
そして、自分の子供に合っているか考えること。
その積み重ねの先に受験がある。
私はそんな順番が望ましいと思っています。
FUYUNOが目指しているのは、
受験テクニックだけを教える塾ではありません。
学校教育と受験教育の両方を経験してきた立場から、
子供と家庭に合った進路を一緒に考える塾です。
そのために、私は「受験専門塾」という言葉を使っています。
次回はいよいよ最後です。
FUYUNOが考える「受験専門」とは何か。
なぜ問題を解くだけでは専門にならないのか。
私たちが考える本当の専門性についてお話ししたいと思います。

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